中国で大人気の女性向け恋愛シミュレーションゲーム『恋与制作人』が春節の時期に流したCMで炎上。

DAU(デイリーアクティブユーザー)400万台を超え、MAU(マンスリーアクティブユーザー)1000万超えの中国の大人気の女性向け恋愛シミュレーションゲーム『恋与制作人』(GameLook参照)が春節の時期に流したCMが微博(Weibo)で炎上した。

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問題となったCMは、三つの物語から構成されており、それぞれに登場する女性がいかに『恋与制作人』にのめり込んでいるのかが映し出されている。彼女らはゲーム内のキャラクターが高価なプレゼントや結婚相手をも勝る存在として信じられていたり、ゲームで遊ぶユーザーが知的障害を持っているかのようなイメージで描かれているとユーザーの間で話題となり、今回の騒ぎに発展した。

炎上が発覚後、2月18日に公式サイトでは謝罪文が配信された。
http://evol.papegames.cn/newspaper?id=926

【お知らせ】春節に放映した広告についてお詫び申し上げます
2018/02/18

先日私たちはプラットフォームで春節を背景とした広告を放映しました。放映後、多くの不満の声が寄せられました。私どもの広告制作と放映の過程における管理が徹底してなかたため、最終的に伝わった内容と本来お伝えしたかった“陪伴”(パートナー)のテーマから、だいぶかけ離れてしまい、不愉快な思いをさせてしまいました。私たちのしたことでみなさまに不快をもたらしたことを、ここに深くお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした!

この件につきまして、私どもは深く反省しております。今後の制作過程において、私どもは管理を強化し、このようなことが再度起こらないよう努めてまいります。ゆっくりとした足取りでも発展できるよう、人材を補充し、一つ一つの事に出来る範囲で力を尽くしてまいります。

みなさまの私どもへの関心とご支持に対し感謝し、みなさまが今後私どもの仕事をよく監督してくださいますようお願い申し上げます。もしゲームに不適切な内容がございましたら、どうぞご意見をお寄せください。私どもは速やかに対応させていただきます。

これに対して、ネットでは…

  • …みんなまったく認めていないようです。
  • こんな勇気ある謝罪をするゲーム会社は少ない。でもあなたたちは努力しすぎ。なぜならもうやってしまったんだから。
  • まったく、恋とプロデューサーのCMには怒りを感じる。昨夜見て、今日は課金やめたわ。
  • ひどいディスられ方です…
  • これはゲームにすぎない。誰が現実だと思うんだ?しかもゲームの中じゃ、現実よりもお金も持ってるし頭もいい。お金が無ければこのゲームで遊ぶことさえ出来ない。これは中国の男性がますますレベル低くなってるってことじゃなくて、女性がゲームにばかりに目が行ってしまってるってこと。
  • これはお金をチャージしないと遊べないゲームだということをまず知らなくてはいけない。
  • ここに名前が出てくるということは、きっと一番お金をつぎ込んだお大尽様なのでしょう。
  • ユーモアは、時に皮肉な優越感となりますが、自嘲は、自分を低く評価したユーモアでしょう。
  • つまり、意図があったとしてもそうでなかったとしても、自分たちのゲームプレイヤーたちを現実と虚偽の違いがわからない、醜いイメージに描いたのです。

MYC海外事業部長の峰岸宏行氏は現状について以下のように語った。

おそらく広告企画会社がうまく内容に対するハンドリングが出来なかったのではないでしょうか。中国の広告企画会社も非常に消費者に対するイメージを重視するのですが、ゲーム会社が「シュールネタ」で攻めようとして変なツボを押してしまったのが今回の結果なのでしょう」「今後ゲーム会社も宣伝の仕方には気を使っていくのではないでしょうか。」

レポーター紹介!

2010年に設立されたアニメ・ゲーム専門の広告代理店の北京動卡動優文化傳媒有限公司有限会社(北京MYC)。中国のアニメ市場の消費力データを有し、アニメ・コミック・ゲーム(ACG)の分野で、中国市場を狙う企画から販売促進まで一連のサービスをワンストップで提供。2016年に日本支社(株)MYC Japanも設立。