好評放送中のTVアニメ『盾の勇者の成り上がり』ですが、この度、本作の振り返りと感想コラムをスタートしました!
本作は、小説投稿サイト「小説家になろう」にてPV数3億を突破し、現在MFブックスで19巻まで刊行の大人気ノベルシリーズ。
その洗練されたコンセプト、奥深いストーリー、そして魅力的なキャラクターまで、多くの人に届けていけたらと思います。
第一回目は、第2話「奴隷の少女」を改めて振り返りつつ、感想を綴ります。
※この記事には【ネタバレ】を含みます。ぜひ、TVアニメをご覧になった後にご一読ください!
目次
アニメ『盾の勇者の成り上がり』第2話「奴隷の少女」【振り返り】
尚文とラフタリアの出会いについて
主人公の尚文は奴隷商人に案内され、そこで亜人の奴隷の少女「ラフタリア」と出会う。
しかし、ラフタリアは以前の飼い主の拷問により、精神障害と病を患っている。だが尚文はレベルが低く、金銭も僅かしかないので、扱いやすくて価格も低いこの少女を銀貨31枚で購入した。
ラフタリアの奴隷としての役目
尚文はラフタリアを引っ張るように連れていき、武器屋にてナイフを持たせて自分に住み着いている魔物「オレンジバルーン」をナイフで攻撃するように言うが、ラフタリアはこれを拒む。
だが、『奴隷の契約時に交わした奴隷紋の効果により、どんな命令も拒否できない。』という呪詛によって、怯えながら攻撃し、魔物を倒すのであった。
ラフタリアの過去のトラウマ
フィールドにて初めての戦闘訓練を終えたラフタリアは疲れて眠りに。夢で、過去に親が目の前で魔物に殺された事を思い出してしまい、突然泣き叫んで目を覚ますラフタリア。
尚文「大丈夫だ。もう大丈夫だ。」
と言って優しく抱きしめる尚文。そうして夜が明け、2人はレベル上げの日々を過ごしていく。
ラフタリアの戦う決意
今までバルーン型の魔物と戦ってきた二人だったが、初めて獣型の魔物と遭遇する。獣型は攻撃すると血が出るため、ラフタリアは恐怖で攻撃を拒んだが、
尚文「お前が戦えないなら俺はもう面倒をみきれない。」
という尚文の発言を聞き、捨てられたくないと思ったラフタリアは、勇気を振り絞って攻撃をする。返り血で血だらけになりながらも戦う事を決意するラフタリアであった。
トラウマに立ち向かう
炭鉱にて金稼ぎのため鉱石を発掘していた尚文たちが、大型の犬の魔物と遭遇する。犬の魔物はラフタリアにとって最大のトラウマで、自分の親を犬の魔物に目の前で殺された過去があった。噛みつかれながらも攻撃するよう促す尚文だったがラフタリアは激しく拒否する。
尚文「俺はお前の逃げる時間を稼ぐ!」
尚文の言葉に過去に親が殺された時の事を重ね、ラフタリアは
「死んじゃだめぇぇぇ!!」
と魔物を攻撃し、倒すのであった。
戦闘を終えると泣きながら尚文に抱きつき、お互い死なないように誓い合った。
アニメ『盾の勇者の成り上がり』第2話 感想
ラフタリアへの尚文の優しさ
初めはラフタリアに対してキツい口調で、本当に奴隷のような扱いをするのかなと思っていましたが、食事のシーンでは、ラフタリアのためにお子様ランチのような食事を頼んであげる尚文。とても優しくて、かっこよかったです。
また、久しぶりのちゃんとしたご飯にガツガツと食べるラフタリアは凄く可愛かったです。特に食べ物を詰めすぎて喉が詰まった時の顔はめちゃくちゃ萌えました。(笑)
ラフタリアの無邪気な姿/尚文の“父親のような”優しさ
奴隷として扱われていたラフタリアでしたが、ボールを欲しがったり、おねしょをして泣いてしまったり、笑顔でパンを食べたり、尚文に切ってもらった髪を鏡で確認して無邪気に喜んだり、といった描写で「子供らしさ」が丁寧に描かれていたのがとても良く、愛らしかったです。
亜人で、精神異常と病を抱えているので暗い雰囲気な感じかな、と思っていましたが、尚文の優しさに少しずつ心を開いていく様は見ていて微笑ましく、尚文は仲間というより父親みたいな感じがします。
ラフタリアと尚文の“絆”
最後がやはり一番の見どころでした。過去のトラウマが阻み、犬の魔物に立ち向かえないラフタリアを、懸命に守り、呼びかける尚文。
『尚文は絶対死なせない』と覚悟し、トラウマに立ち向かっていくラフタリア。
この二人は今後絶対に良い仲間としてやっていけると思います。
お互いの絆が少し深まったラストでもありましたね。
二人を応援したくなる
まだまだ未熟な二人は、災厄の波の時までに強くなっていけるのでしょうか。しかし、この二人なら、どんな困難も越えてくれると信じます!
1話では絶望的状況に陥った尚文でしたが、これから報われていきそうで本当に安心です。この二人を心から応援したくなる話でした。今後の展開がとても楽しみです。次の第3話のコラムに期待して下さいね。
第3話「災厄の波」次回予告
(文=CLそら)
アニメ『盾の勇者の成り上がり』概要
スタッフ
原作:アネコユサギ(MFブックス『盾の勇者の成り上がり』/KADOKAWA刊)
原作イラスト:弥南せいら
監督:阿保孝雄
シリーズ構成:小柳啓伍
キャラクターデザイン・総作画監督:諏訪真弘
デザインリーダー:高倉武史
デザインアシスタント:和田慎平
モンスターデザイン:森 賢(ぎふとアニメーション)
アクション設計:黒田結花
プロップデザイン:杉村絢子
色彩設計:岡松杏奈(キネマシトラス)
ビジュアルアドバイザー:増山 修(インスパイアード)
美術:木下晋輔(インスパイアード)、西口早智子(インスパイアード)、明石聖子(スタジオ・ユニ)
3DCGディレクター:越田祐史(オレンジ)
2Dアーティスト:hydekick
モーショングラフィックス:上村秀勝(サブリメイション)
撮影監督:梶原幸代(T2スタジオ)
編集:須藤 瞳(REAL-T)
音響制作:グロービジョン
音響監督:郷文裕貴(グルーヴ)
音楽:Kevin Penkin
音楽プロデューサー:飯島弘光(IRMA LA DOUCE)、植村俊一(日本コロムビア) アニメーション制作:キネマシトラス
CAST
岩谷尚文:石川界人
ラフタリア:瀬戸麻沙美
天木 錬:松岡禎丞
北村元康:高橋 信
川澄 樹:山谷祥生
公式サイト http://shieldhero-anime.jp
公式Twitter @shieldheroanime
(c)2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会