アニメ『恋する小惑星』第6話「星咲祭!」ふりかえり&感想コラム

『まんがタイムきららキャラット』(芳文社)にて好評連載中のQuro原作の4コマ漫画作品「恋する小惑星(アステロイド)」のTVアニメが、現在TOKYO MX他にて毎週金曜22:30~放送中です。第6話「星咲祭!」のふりかえりと感想をお届けします。

※ 本記事はネタバレを含みます。

アニメ『恋する小惑星』第6話「星咲祭!」ふりかえり

地質班の桜井美景(桜)と猪瀬舞(イノ)は来る文化祭「星咲祭」で出店するカフェの展示物の準備のため、ボーリング調査を自力で行っていた。しかし、あまりの重労働のため、それを見かねた新聞部の2人は野球部の部員を大勢手伝いに連れてくると作業が一気にはかどり安堵する桜とイノ。

その頃、天文班の木ノ幡みら(みら)、真中あお(あお)、森野真理(モンロー)の3人はみらの自宅で太陽系の星の模型に色を塗っていた。イラストを描くのが上手なみらは綺麗に地球の着彩を終えるが、あおは自分が好きな木星だからと苦戦しながらも最後は完成させる。そして、モンローは精巧に月の模様を描き上げるが、天王星と海王星はあまり模様がない事を理由にバケツのペンキに突っ込んだ簡易的な仕上げで良しとする。

太陽系で一番好きな星は?とみらが質問すると月と即答するモンロー。実は自分の天文好きの原点の一つが、月に自分の墓を置きたいという祖母の夢があったからだと言う。そんな世代を超えた夢に感動するみらとあお。

作業を終えると、部屋の電気を消してベランダで月を眺める3人だが、自分たちが空腹であることに気が付くと、背後から良い香りが。振り向くと文化祭で出すカフェの試作品を持って現れた鈴矢萌(すず)だった。

「星咲祭」当日、すずのお店のメイドコスチュームを着て準備に余念がない地学部、いよいよ「ジオカフェ」がOPENした。

カフェは、賑わい大勢のお客さんが訪れる。モンローは来店したお客さんへの細かい解説が好評を博す。みらは天文部の出し物である天体の模型の側で子どもと戯れる。桜はボーリング作業を手伝ってくれた野球部の部員たちに掘り出したボーリングコアについて説明する。

和やかで楽しい時間が過ぎていく。すると、そこに現れたのは、評判が良いと噂の「月の満ち欠けパンケーキ」の試食を審査委員長として試しに来たみらの姉・木ノ幡みさ(みさ)。早速、すずは、みらの家で思いついたあおの髪の香り「ハニーミルク」をフレーバーにしたパンケーキを振る舞うとみさは満足げな表情で完食する。

今度は席に付いて野球部の男子部員たちと話しながら背後から視線を感じる桜、どうやら妹の千景が来ていたようだ。また、みらのイラストが描かれた缶バッジを見つめる女の子は、全然だめね、と言葉を残し部室を後にする。

そこに現れたのはみさのパンケーキの噂を聞きつけやってきたみらの父と母、そしてあおの母であった。出会い頭に母親同士で打ち解けると、コスチューム姿の自分たちに急に恥ずかしくなり美景の背中に隠れるみらとあお。

しかし、あおが学校生活をちゃんと送っていることに喜んだ母は父にカフェのコスチューム姿のあおの写真を送っていいか?聞くと両手をバッテンにして、これまでみらが聞いた事のないような声を張り上げて、拒否するのであった…。

そして、夕方、無事「星咲祭」が終了すると、部員3名を集めてモンローと美景はその日をもって部長・副部長を引退して、イノに部長の座を譲ることを宣言する。

とっさのことに今度はイノが声を上げる。

アニメ『恋する小惑星』第6話「星咲祭!」解説&感想

第6話「星咲祭!」は物語の中で、地学部全員の良いところがそれぞれ見られるエピソードでしたが、特に印象深かったのは桜、モンローの心境の変化でした。

諦めないことの大切さに気が付く桜

先ずは、第4話「わくわく!夏合宿!」と第5話「それぞれの夏休み」の後半パートで桜本人が語った、具体的な目標がない自分との決別です。いつもは、他人に負担がかかってしまったり難しい課題に直面すると、諦めてしまいがちだった自分から“最初から諦めるのは勿体ない”と前を向く自分に成長することができました。

部長としての最後の務めを果たすモンロー

モンローはこれまで遠藤先生とのコミュニケーションを主とした仕事をこなしていましたが、「星咲祭」の準備にはかなり気合が入っていました。彼女は桜と共に文化祭後に役職から降りることを宣言する予定だったからです。みらの家で作業をしていたときも部長として最後の仕事をやり遂げようとしていたのかもしれません。自分の夢を語った自分にもう怖いものはない、そんな自信が見え、文化祭当日はJAXAで見た解説員さながらの解説でした。

お菓子が超美味しそう!

ペグマタイトスコーン、銀河系ゼリー、ボーリングティラミス、惑星クッキー、月の満ち欠けパンケーキ、と「ジオカフェ」には写真映えしそうなお菓子がたくさんメニューにありましたが、新聞部の取材の際に、ペグマタイトスコーンについてイノから詳しい解説がありました。

ペグマタイトとは?

ペグマタイトとは岩石の1種で、マグマがゆっくり冷え固まる際に大きな結晶が含む岩石があり、それがペグマタイトと呼ばれるそうです。別名「鬼御影」。

また、8種類の味が楽しめる惑星クッキーはモンローのオススメでしたが、アイデアが斬新なボーリングティラミスの方が人気みたいでした。ちゃんとストローで吸ってサンプルを取れたら完璧でしたね。個人的には銀河系ゼリーが気になりました。

謎の人物が現る!?

「星咲祭」にやってきたのはみらやあおのご家族の方たちだけではありません。気になる人物が2人現れました。

  1. 桜の妹
  2. ショートヘアの謎の女の子

この2人が物語に今後どう関わっていくのか気になるところです。ここで1シーズンのアニメの折り返し地点ですが、かなりの急展開になってきていると思います。受験勉強にも力を入れるモンローと桜、新部長として責任を任されたイノ、そしてみらとあおは小惑星に近づけるのか!?

次回のコラムをご期待下さい。

アニメ『恋する小惑星』全話感想&聖地情報

編集部では、アニメ『恋する小惑星』のエピソード毎の振り返り、感想、そして、聖地情報まで1記事2,000文字以上でご紹介しています。是非、チェックしてみて下さい。

TVアニメ「恋する小惑星」作品情報

放送情報

AT-X 毎週金曜 20:30~
リピート放送:毎週(日)24:30/毎週(月)12:30/毎週(水)28:30
TOKYO MX 毎週金曜 22:30~
※初回放送のみ 1月3日(金) 23:00~
サンテレビ 毎週金曜 24:00~
KBS京都 毎週金曜 24:00~
テレビ愛知 毎週金曜 27:05~
※初回放送のみ1月10日(金) 27:05~28:05 第1話、第2話
BS11 毎週金曜 23:00~

配信情報

dアニメストアにて地上波先行・独占先行配信決定!
1月3日(金)より毎週金曜22:00〜その他サイトも順次配信予定

イントロダクション

幼いころ、キャンプ場で出会った男の子と “小惑星を見つける” という約束をした木ノ幡みら。
高校では天文部へ入部しようとしたが、 今年から「天文部」と「地質研究会」が合併して「地学部」に……!?
地学系女子(ジオジョ)たちと一緒に、いろんなキラキラを探しに行きませんか?

スタッフ

原作:Quro
(まんがタイムきららキャラット / 芳文社) 監督:平牧大輔
シリーズ構成:山田由香
キャラクターデザイン:山崎 淳
プロップデザイン:宮原拓也
総作画監督:山崎 淳、松浦麻衣、杉田まるみ
美術監督:中村典史(スタジオなや)
色彩設計:伊藤裕香
撮影監督:杉浦誠一
編集:坪根健太郎(REAL-T)
音響監督:高寺たけし
音楽:伊賀拓郎
音楽制作:フライングドッグ
アニメーション制作:動画工房
製作:星咲高校地学部

キャスト

木ノ幡みら:高柳知葉
真中あお:山口 愛
猪瀬 舞:指出毬亜
桜井美景:東山奈央
森野真理:上坂すみれ

原作情報

「恋する小惑星」1〜2巻が好評発売中!
著者:Quro
毎月28日発売「まんがタイムきららキャラット」にて好評連載中!

<公式サイト>http://koiastv.com
<公式Twitter>@koiastv
https://twitter.com/koiastv

©Quro・芳文社/星咲高校地学部