『まんがタイムきららキャラット』(芳文社)にて好評連載中のQuro原作の4コマ漫画作品「恋する小惑星(アステロイド)」のTVアニメが、現在TOKYO MX他にて毎週金曜22:30~放送中です。第12話「つながる宇宙」のふりかえりと感想&解説をお届けします。
※本記事はネタバレを含みます。
目次
アニメ『恋する小惑星』第12話「つながる宇宙」ふりかえり
遂に「きら星チャレンジ」2日目の朝が来た!昨晩、地学部みんなで作った“てるてる坊主”のおかげか、晴天にも恵まれ、みらとあお、友利飛鳥(ともりん)と蒔田史穂(マッキー)は、この日、絶対に小惑星を見つけると気合を入れる。朝の勉強会、午後のプレゼンテーション用の下調べなど、リサーチ業務の工程を全て終え、いよいよ夜の観測の時間が近づいてくる…!
夜になると、撮影に入る前に屋上で星を見ることを勧められる4人は、都心では見ることが出来ないような雄大な天の川を目にし、感動する。そして、レジャーシートを敷いてお菓子を食べながら語り合う4人。みらとあおは小惑星にあおという名前を入れることを語る。決意を新たにする4人。
「遂に…ここまで来た…!」
数回の撮影の後、遂に動いている星を発見するが形がはっきりとしていないし、ノイズかもしれない…。しかし、次が最後の撮影の機会と告げられると、もう一度、同じ領域を探索することを決める…。
果たしてそこで4人が見たものとは?小惑星は発見できたのか!?
アニメ『恋する小惑星』第12話「つながる宇宙」解説&感想
「きら星チャレンジ」2日目、果たしてみらは無事、“小惑星あお”と名付ける予定の星は見つかったのでしょうか?
物語の結末は是非、アニメを観て確かめて下さいね!
さて、「きら星チャレンジ」2日目の講義では、小惑星について更に深堀りした勉強を実施していましたね。私たちもニュースやTV番組などで何度も観た小惑星探査機の「はやぶさ」や「はやぶさ2」についてにも触れていました。
小惑星探査機「はやぶさ」について
2010年6月13日、小惑星イトカワの表面物質を地球に持ち帰ることに成功した小惑星探査機「はやぶさ」は、将来の本格的な小惑星の岩石サンプル探査に必要となる技術を実証する為に、開発された探査機です。
小惑星探査機「はやぶさ2」について
小惑星探査機「はやぶさ2」は「はやぶさ」の正当な後継探査機で、「はやぶさ」の経験から大幅に改良された仕様となっています。「はやぶさ2」は2014年12月3日に打ち上げられ、2018年6月27日に小惑星リュウグウに到着。2019年末にリュウグウを出発し、2020年末に地球に帰還する予定となっており、現在進行系のプロジェクトです!
コンドライトについて
朝の勉強会の休憩時間に4人が話していたのは、小惑星探査機が小惑星で採取する隕石のことを指しています。普通コンドライト(英名:Ordinary chondrites)と炭素質コンドライト(英名:Carbonaceous Chondrite)の2種類が存在します。
「はやぶさ」が探査した小惑星イトカワは岩石質のS型で、現在、地球へ帰還途中の「はやぶさ2」が小惑星リュウグウは炭素質のC型ということです。「小惑星の岩石を調べることで太陽系の歴史を調べることができる」という話にあおは大いに納得していました。
在学中に夢への第一歩を踏み出したみらとあお
みらが「地学部」に入学し、あおと再会したのは高校1年生の時。先輩や後輩ができ、高校2年の夏には「きら星チャレンジ」への参加を果たし、小惑星探索の現場体験と、貴重な知識を得ることができました。これは大いなる夢への第一歩と言えます。みらとあおは、幼少期に出会ってから、運命の悪戯で離ればなれとなりましたが、最終的にあおはみらの家に居候をしながら一緒に小惑星探索を目指すことができるようになりました。
物語の最後のシーンは、学校の屋上。「地学部」全員で夜空を見上げ、これまでの学校生活を思い返しながらみらは、得意なモノや好きなモノがつながっていく過程で可能性が大きく未知数に広がって、まるで宇宙みたい、と語る。
子どもの頃、小惑星「ミラ」の名前と一緒の名前を持つみらをあおが発見し、2人の夜空を見上げた後ろ姿からフェイドアウトしながら今の2人の姿を写し、フィナーレ、エンディングへと続く…とてもすっきりとした気持ちで視聴を終えることができました。
まとめ
さて、アニメを12話まで視聴したら、原作「恋する小惑星」を読むのをおすすめします。すると、原作が如何にシームレスに映像化されているのかが分かります。
例えば、4コマ漫画では1コマのシーンに様々な情報が凝縮されていますが、映像では他のキャラクターの演技や声、更に背景もディティールまでしっかり表現されています。「まんがタイムきらら」(芳文社)ならではの可愛いボケとツッコミのタイミングも映像の流れをそのままに、1つの物語としてつなげていく脚本の素晴らしさがあります。
更にもう一つの本作の楽しみ方は、やはり聖地となる川越やつくばへの訪問です。劇中で登場した様々なシーンを訪問と共に語り合ってみてはいいかがですか?
現在新型コロナウィルスで外出が自粛となっておりますので、収まったら編集部でも各所に訪れてみたいと思います。
天体や鉱石など、人類の夢が詰まった「恋する小惑星(アステロイド)」を今後も宜しくお願いいたします!
アニメ『恋する小惑星』全話感想&聖地情報
編集部では、アニメ『恋する小惑星』のエピソード毎の振り返り、感想、そして、聖地情報まで1記事2,000文字以上でご紹介しています。是非、チェックしてみて下さい。
TVアニメ「恋する小惑星」作品情報
放送情報
AT-X 毎週金曜 20:30~
リピート放送:毎週(日)24:30/毎週(月)12:30/毎週(水)28:30
TOKYO MX 毎週金曜 22:30~
※初回放送のみ 1月3日(金) 23:00~
サンテレビ 毎週金曜 24:00~
KBS京都 毎週金曜 24:00~
テレビ愛知 毎週金曜 27:05~
※初回放送のみ1月10日(金) 27:05~28:05 第1話、第2話
BS11 毎週金曜 23:00~
配信情報
dアニメストアにて地上波先行・独占先行配信決定!
1月3日(金)より毎週金曜22:00〜その他サイトも順次配信予定
イントロダクション
幼いころ、キャンプ場で出会った男の子と “小惑星を見つける” という約束をした木ノ幡みら。
高校では天文部へ入部しようとしたが、 今年から「天文部」と「地質研究会」が合併して「地学部」に……!?
地学系女子(ジオジョ)たちと一緒に、いろんなキラキラを探しに行きませんか?
スタッフ
原作:Quro
(まんがタイムきららキャラット / 芳文社) 監督:平牧大輔
シリーズ構成:山田由香
キャラクターデザイン:山崎 淳
プロップデザイン:宮原拓也
総作画監督:山崎 淳、松浦麻衣、杉田まるみ
美術監督:中村典史(スタジオなや)
色彩設計:伊藤裕香
撮影監督:杉浦誠一
編集:坪根健太郎(REAL-T)
音響監督:高寺たけし
音楽:伊賀拓郎
音楽制作:フライングドッグ
アニメーション制作:動画工房
製作:星咲高校地学部
キャスト
木ノ幡みら:高柳知葉
真中あお:山口 愛
猪瀬 舞:指出毬亜
桜井美景:東山奈央
森野真理:上坂すみれ
七海 悠:諸星すみれ
桜井 千景:小原好美
原作情報
「恋する小惑星」1〜3巻が好評発売中!
著者:Quro
毎月28日発売「まんがタイムきららキャラット」にて好評連載中!
<公式サイト>http://koiastv.com
<公式Twitter>@koiastv
(https://twitter.com/koiastv)
©Quro・芳文社/星咲高校地学部