2018年1月25日~28日、フランス・アングレームで開催される世界有数の漫画祭「第45回アングレーム国際漫画フェスティバル」(Festival International de la Bande Dessinee)にて、『フェアリーテイル』展 (EXPOSITION FAIRY TAIL)が開催されることが決定しました。同イベントでは、作者である真島ヒロ氏も現地を訪れ、トークショーやサイン会を行うとのことです。
『フェアリーテイル』展について
「漫画におけるカンヌ」とも言われる伝統あるアングレーム国際漫画フェスティバル(以下アングレーム祭)のメイン来場者は、これまでフランスのバンドデシネ愛好家、大人向け青年コミック読者が中心でした。近年は2015年に『AKIRA』の大友克洋氏が日本人初の最優秀賞を受賞するなど、日本の漫画が注目され始めていましたが、2018年はフェスティバル史上初めて、日本漫画が大きく取り上げられる年になります。
アングレーム祭は、この伝統あるフェスティバルをより若年層ファンに開かれた漫画祭にすることを掲げています。『フェアリーテイル』展は、フランスでシリーズ累計770万部に達するベストセラー漫画の世界をベースとして、子供・ファミリー向けに企画された初の展示イベントとなります。
今回は、海外初公開となる貴重な原画、作者・真島ヒロも登場する子供向けの特別映像、『フェアリーテイル』の世界観を立体的に伝えるフィギュアや衣装などを展示。フランス人キュレーターによる、フランスの子供・ファミリーのための展示は、日本国内での一般的な漫画原画展とは異なり、世界で日本の漫画がマニアだけでなくより一般的なオーディエンスにどのように愛されているかを考えるうえで、大変興味深い取り組みとなります。
展示概要
1. コンセプト別に分かれた5つの展示スペース「『FAIRY TAILの世界』の部屋」「ファンタジー・魔法の部屋」「冒険とドラゴンの部屋」「作家の技法の部屋」「作家のテーマの部屋」という、5つのくくりで構成。作品、キャラクター、作家・真島ヒロを横断的に紹介。
2. 海外初公開となる、真島ヒロ手描き原稿約50点を含む、合計100点超の原画を展示。
3. 「作家の技法の部屋」で、真島ヒロ本人による人気キャラクター「ハッピー」の描き方講座が映像で流れ、子供達がその場で演習できるワークショップルームを設置。
4. 人気キャラクター「エルザ・スカーレット」の実物大「換装鎧」を欧米では初展示。
アングレーム祭期間中は、作者・真島ヒロも現地を訪れ、トークカンファレンス(1月26日)とサイン会(複数回)に出演。
アングレーム国際漫画フェスティバルについて
アングレーム国際漫画フェスティバルは毎年、フランス南西にあるアングレーム市で開催される、世界有数のコミックイベント。1972年に創立され、2018年1月に第45回フェスティバルを開催する伝統のイベントで、カンヌが映画祭の町で知られるように、アングレームはコミックの町として知られている。
フェスティバル期間中は、町全体がコミック一色になり、教会、博物館、市役所など中心部のほぼすべての公共施設が展覧会やイベントの舞台となる。長い歴史のなかで一大文化イベントとして定着しており、学校遠足で参加する子供たちのグループも多数。
メディアへの影響も大きく、フェスティバルで出展、受賞した作品や作者には、フランス全土、全世界のメディアから注目が集まるコミック界で非常に重要なイベント。
『フェアリーテイル』について
2017年11月時点で、全世界シリーズ累計6,400万部の大ヒット少年漫画。ナツやルーシィらの魔導士がギルド「フェアリーテイル」の仲間達と繰り広げる、冒険ファンタジー漫画。日本では2017年11月に63巻で完結。
フランスでは2008年に発売以来、長年つねにトップ3内にランキングされるベストセラー漫画で、シリーズ累計は770万部。2009年のジャパンエキスポで最優秀少年漫画賞を受賞、2011年にアニメ・マンガ雑誌「アニメランド」主催のコンテストで漫画、アニメが年間最優秀賞をダブル受賞するなど、メディアからも非常に高い評価を得ている。
主人公のナツ、ルーシィが人気を博しているが、エルザ、グレイ、ハッピー、ウェンディも多くのファンに支持されている。
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