2018年“きらら枠”アニメで考える「まんがタイムきらら」が人気の理由

アニメファンの皆さんなら、一度は『きらら枠』という言葉を耳にしたことはありませんか?

『きらら枠』とは、一般的には、芳文社が刊行する月刊誌『まんがタイムきらら』シリーズの連載作品が原作となっているTVアニメの事を指し、“きらら枠”ファンが大勢いるほどの人気ぶり。

その人気は、他の月刊誌の追随を許さない程となっており、“きらら枠”という言葉自体も、年々知名度を増しているように感じます。

そんな『まんがタイムきらら』シリーズは、2018年11月号で、独立創刊15周年。

2018年11月17日~25日には、『まんがタイムきらら展』が開催。
大勢のきららファンが来場するなど、これからますますの人気が期待される『きらら作品』。

そんな“きらら枠”の作品が、何故ここまで多くの人に愛されているのか、2018年の“きらら枠”作品を振り返りつつ、考えてみました。

2018年の“きらら枠”アニメ作品を振り返ろう!

まずは、2018年に放送の、『まんがタイムきらら』シリーズが原作となったTVアニメを振り返ってみましょう。

【2018年 冬】ゆるキャン△

©あfろ・芳文社/野外活動サークル

2018年のTVアニメ『ヒット作3本の指』に入ると言っても過言ではない『ゆるキャン△』。

物語のスタートは、主人公・各務原なでしこ(かがみはら なでしこ)が、山梨県身延町にある本栖高校に転校してきたところ。
作品では、女子高校生たちがキャンプを様々なスタイルで楽しむ様子が描かれ、アニメファンに“キャンプブーム”を巻き起こしました。

キャンプは、ハードルが高いと思われがちですが、意外と気軽に始められるアウトドア。
こだわろうと思えば、良い道具を買ったり、美味しいご飯を作ったりと、いろいろな楽しみ方が出来る趣味ですよね。

なでしこの同級生の志摩リンは、“ソロ キャンプ”が趣味の女の子。
なでしこに、キャンプのサークルへ誘われるも断ってしまいます。
その後なでしこがリンにかけた言葉『じゃあまたやろうよ!まったりお鍋キャンプ。そんで、気が向いたらみんなでキャンプしようよ♪』が、『ゆるキャン△』という作品の魅力……ひいては『まんがタイムきらら』シリーズの魅力を表しているのではないか、と思っています。

この先は長くなってしまいますので、後述の『2018年“きらら枠”アニメで見る “きらら”人気の理由』で綴らせていただきますね♪

【2018年 冬】スロウスタート

©篤見唯子・芳文社/スロウスタート製作委員会

『スロウスタート』は、主人公の一之瀬花名が、“ある事”から1年間、中学校を浪人した後、高校に入学したところからスタートするお話。

他人とは違う境遇で……他人には言えない秘密を抱える花名。
誰しもが、人生で必ずそういった“負”の過去を持っているものですが、そういった感情を、いつもどおりの日常の中で、敢えて明るく描かれている様子が心を動かします。

【2018年 春】こみっくがーるず

©はんざわかおり・芳文社/こみっくがーるず製作委員会

『こみっくがーるず』は、漫画家の暮らす女子寮に、主人公・萌田 薫子(ペンネーム・かおす)が入寮するところから物語がスタート。

かおす先生を始め、恋塚小夢、色川琉姫、勝木翼など、個性派漫画家さんが勢揃いの『こみっくがーるず』。

ボツ続きから中々抜け出せない薫子……恥ずかしがり屋な琉姫……様々なコンプレックスや悩みを抱えた登場人物たちが、お互いを励まし合い、成長していく様子が描かれた作品です。

中でも、かおす先生の口癖「あばばば……」が、一部のアニメファンの間では大ブレイクしているんだとか……。

【2018年 夏】はるかなレシーブ

©如意自在・芳文社/はるかなレシーブ製作委員会

『はるかなレシーブ』は、大空遥が、従兄弟の比嘉かなたと同居するために東京から沖縄へ引っ越してきたところからスタート。女子ビーチバレーがテーマとなっている作品です。

長身の“はるか”×小柄な“かなた”、で、“はるかな”コンビ。一度はビーチバレーを諦めかけたかなたが、遥と共にビーチバレーを続けていく中で立ち直っていく様子が、とても心を動かします。

【2018年 秋】アニマエール!

©卯花つかさ・芳文社/アニマエール!製作委員会

『アニマエール!』は、人のために何かをすることが大好きな女の子・鳩谷こはね が、チアの魅力に惹かれたところからスタート。高校入学後、こはねはチア部に入部しようとするも、高校にチア部は無く……。
同級生で幼馴染の猿渡宇希、ある過去からチアを辞めてしまった有馬ひづめを始め、5人で色々な人たちをチア。

原作コミックでも好評の“テンポの良さ”と、主人公たちだけではない、周りの人達を巻き込んで描かれる“成長の様子”が作品に温かさを感じさせます。

2018年“きらら枠”アニメで見る “きらら”人気の理由

アニメ化した『まんがタイムきらら』連載は、アニメ『アニマエール!』までで計29作品。(JMAG調べ)それぞれの作品にそれぞれの色があるのはもちろんですが、やはり、“きらら”作品には、ある“ブレない主軸”があるように思います。

(1)他人を認める

先述のこの部分。

同級生の志摩リンは、“ソロ キャンプ”が趣味の女の子。なでしこに、キャンプのサークルへ誘われるも断ってしまいます。その後なでしこがリンに行った言葉『じゃあまたやろうよ!まったりお鍋キャンプ。そんで、気が向いたらみんなでキャンプしようよ♪』が、『ゆるキャン△』という作品の魅力……ひいては『まんがタイムきらら』シリーズの魅力を表しているのではないか、と思っています。

世の中には色々な人がいるわけで、『ゆるキャン△』で言うならば、みんなでワイワイとキャンプを楽しみたい人もいれば、一人で、マイペースで楽しみたい人もいる。
だからといって『ぼっち』だとか、『ノリが悪い』などと相手を否定せず、相手の“個性”や“好き”を認める……『他人を認められる世界観』が、“きらら”作品の根底にあるような気がします。

(2)マウントを取らない

世間的には、例えば『学歴』や『収入』などで『マウントを取る』=『相手の立場を下げて優位にたった気分に越を味わう』といった事がしばしば見られます。
もちろん、それ自体を否定するわけではありませんが、こういったことが“きらら”作品ではまず見られません。

まさに、詩人・金子みすゞ先生の『みんなちがって、みんないい』という言葉が当てはまる世界観の作品が広がっています。

誰が見ても面白くて、温かく感じられる。「やさしい世界」

“きらら枠”の作品は、よく『やさしい世界』と形容されるそうです。
ゆったりとしたペースで展開されるお話が多い『まんがタイムきらら』作品ですが、(もちろん例外もありますが……。)淡々と日常が描かれるだけでなく、随所に潜む“温かさ”。

じっくり見てみると、登場人物の成長や変化を感じられ、時が経っても色褪せることのない作品が多いように思えます。(「けいおん!」はその典型ではないでしょうか。)

こういった『多様性の尊重』『ゆったりとした展開ながら随所に散りばめられた 登場人物同士の相互に成長し合う様子』が、きらら作品の魅力ではないかと私は思っています。

「最近アニメを見始めた!」「もっと“きらら枠”アニメが見たい!」そんな方はぜひ、過去の『まんがタイムきらら』が原作のアニメや、月刊誌『まんがタイムきらら』をお手にとってみてください。

そして、ぜひ貴方の思う“きらら作品”の魅力を見つけてみてくださいね。

これまでの『まんがタイムきらら』シリーズ原作のTVアニメ

ひだまりスケッチ、ドージンワーク、けいおん!、GA 芸術家アートデザインクラス、かなめも、夢喰いメリー、Aチャンネル、キルミーベイベー、あっちこっち、ゆゆ式、きんいろモザイク、桜Trick、ハナヤマタ、ご注文はうさぎですか?、幸腹グラフィティ、がっこうぐらし!、わかば*ガール、城下町のダンデライオン、あんハピ♪、三者三葉、NEW GAME!、ステラのまほう、うらら迷路帖、ブレンド・S、スロウスタート、ゆるキャン△、こみっくがーるず、はるかなレシーブ、アニマエール

※JMAG調べ

『まんがタイムきらら』シリーズ関連記事をご紹介♪

【レポート】まんがタイムきらら展

2018年11月17日〜25日にかけて開催された『まんがタイムきらら展』レポート♪
なんと、『けいおん!』原作者・かきふらい先生が、唯ちゃんを描く瞬間の様子も…。

【インタビュー】『こみっくがーるず』原作・はんざわかおり先生

2018年4月より放送のTVアニメ『こみっくがーるず』原作者・はんざわかおり先生へインタビュー。
主人公・“かおす先生”の誕生秘話や、アニメ化のご感想を伺いました。

これからも素敵な作品が、たくさんの読者さんに届きますように……。

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