コミックマーケット準備会は、11日(日)、『コミックマーケット96』3日目の一般参加者入場時におけるトラブルについて、「ご迷惑をおかけした参加者のみなさんに、深くお詫びを申し上げます。」と公式サイトにて謝罪のコメントを掲載。一連のトラブルの経緯について説明した。
熱中症により6名が救急搬送
3日目の「コミックマーケット96」には、早朝から大勢の来場者が。開場2時間前の午前8時すぎには、有明地区(西展示棟、南展示棟)へ入場する入場待機列が、約1.5キロ離れた青海展示棟の近くまで伸びるほどの大行列となった。
入場規制時の入場時に必要となる“リストバンド型入場証”の当日販売分の在庫が完売するほど入場者の総量が多くなり、待機エリアも当初予定していたエリアでは待機列が収まりきらないことが判明すると、準備会は、「緊急策として用意していた、『東駐車場を待機場として一時的に使用する』対応を実施」した。
しかし東駐車場に形成された待機列では、多数の傷病者が発生。これについて準備会は、「(東駐車場は)待機場として長時間の滞留を想定していなかったため、飲料販売ブースや場外救護テントを設置しておりませんでした。こうした準備不足のオペレーションと長時間の待機の結果、熱中症等の傷病者が発生し、6名を救急搬送しました。」と説明。“緊急策”が“緊急事態”を生んだ。
「入場をうまく進めることができなかった」
また、東駐車場で待機していた人の入場が長時間に及んでしまったことについては、「東駐車場・鉄鋼道路からの入場をうまく進めることができなかった」と説明。
東駐車場に待機列が形成されていたにもかかわらず入場規制が解除されてからは、最寄り駅である、ゆりかもめ「東京ビッグサイト駅」から、待機列に並ばずに直接入場する来場者が多数いたことも、JMAG NEWS編集部 の取材で確認されている。
お詫びと対応をリリース
一連のトラブルについて、コミックマーケット準備会は、「本日ご迷惑をおかけしたみなさんにお詫びを申し上げます。」と改めて謝罪。明日の対応方針についても下記のようにリリースを掲載した。
<明日4日目の対応方針について>
3日目と同等以上の一般参加者が来場した場合、待機場の面積が不足することから、明日4日目も東駐車場を待機場として使用することを想定しています。事態の再発を防ぐため、以下の対応を取ります。
・入場規制解除のタイミングを見直し、入場順の逆転が極力発生しないようにします
・東駐車場からの誘導方法を見直し、スムーズな入場が継続的に行えるようにします
・東駐車場に飲料販売ブースを設置します
・東駐車場に場外救護テントを設置します
詳細については、コミックマーケット公式サイト内の下記ページをご確認ください。
3日目の一般参加者入場についてのお詫びと4日目の対応方針
https://www.comiket.co.jp/info-a/C96/C96Notice5.html