『まんがタイムきららキャラット』（芳文社）にて好評連載中のQuro原作の4コマ漫画作品「恋する小惑星（アステロイド）」のTVアニメが、現在TOKYO MX他にて毎週金曜22:30～放送中です。第8話「冬のダイヤモンド」のふりかえりと感想をお届けします。
目次
アニメ『恋する小惑星』第8話「冬のダイヤモンド」ふりかえり
地学オリンピックに自ら応募し、試験を受ける事を決めたイノの姿勢に驚く桜。意気揚々と試験会場に向かったイノが出会ったのは明るくて元気な冴木理緒。「地質分野」は楽しく解くが、気象分野、海洋分野、環境分野では苦戦してしまう。しかし、天文分野の問題を見ると、天文班の3人と部室を共にしてきた事を思い出しながら回答を埋めていく。
次の日、部室で自己採点をすると、合格点には届かなかった事が発覚するが、何だか嬉しそうなイノ。そして、その姿に元気づけられるモンローであった。
第一回地学部年忘れクリスマス忘年会
「第一回地学部年忘れクリスマス忘年会」開催当日、寒い部室を暖かく過ごす為に、激辛鍋を食べると、屋上で星空を観測しに行く5人。星に詳しくなった事をしみじみモンローに語る桜。そして、桜とモンローは、モンローが撮り溜めた「隠し撮りコレクション」の写真を使用したフォトアルバムをみら達に手渡す。
沢山の楽しかった思い出を写真で振り返る5人。すると、写真の中の“みらの笑顔”を見ながら思わず涙を流すあお。その場を取り繕うが何かがおかしいと直感的に感じ取るイノ。
年が明け、初詣に向かったイノ、みら、あおの3人だが、そこでようやく父親の転勤で引っ越しが決まったことを2人に告白するあお。それを聞いてみらはショックを受けてしまう。
急遽、開催された「地学部緊急会議」。あおは1人で悩んでいたのに、親友として、自分が真っ先に気が付けなかった事を悔やみ、落ち込んだ表情を見せるみらと、そんなしんみりとしたみらにデコピンで励ます桜。試験勉強中なのに、次々とアイデアをスマホで送ってくるモンロー…。
そして、色々な案を出すが、これだ！という最良のアイデアに行き着かない。そこに現れたのはみらの姉・みさ。春から遠方の大学生活が始まり、一人暮らしをするので、自分の部屋を使って、みらと同居する案を出し、あおの転居自体を考え直す（駄々をこねる）ことを提案する。
アニメ『恋する小惑星』第8話「冬のダイヤモンド」解説＆感想
地学オリンピックについて
地学オリンピックとは、2007年より、毎年高校生を対象に行われる「地学の問題を解く能力を競う国際大会」で日本大会（運営法人は NPO法人地学オリンピック日本委員会）と国際大会の両方があります。成績優秀者には金メダル、銀メダル、銅メダルが与えられる他、地学の分野でキャリアを目指す人には登竜門とも言える国際的な大会です。
去る第13回国際地学オリンピックが2019年８月26日に韓国で開催し、43カ国・地域の163人が参加。筆記試験や実技試験などに臨んだこの大会で、何と日本代表の高校生4人全員が金メダルを獲得、という快挙を成し遂げています。
イノは残念ながら大苦戦の上、記念受験で終わってしまいましたが、試験会場で登場した冴木さんの声を担当したのは「まんがタイムきらら」アニメ作品の「スロウスタート」で十倉栄依子役を演じた嶺内ともみさんです。
副題「冬のダイヤモンド」とグレートG
「冬のダイヤモンド」とは、6つの1等星を順番に結んだ大きな六角形のことで、クリスマス頃の寒い夜空で比較的容易に見つけられるそうです。上記の画像では、おおいぬ座のシリウス（一番下）から時計回りに六角形を結んでいきます。
「冬のダイヤモンド」の並び
- おおいぬ座のシリウス
- こいぬ座のプロキオン
- ふたご座のポルックス
- ぎょしゃ座のカペラ
- おうし座のアルデバラン
- オリオン座のリゲル
これら6つの1等星を順番に結んだ大きな六角形を冬のダイヤモンドと呼ばれていますが、ぎょしゃ座のカペラから反時計回りで星座を結んで、おうし座のアルデバランからオリオン座のペテルギウスまで1本線で結び、グレートGとも呼ばれています。参考画像がないので、上記の画像を使って指で線を結んでみて下さい。
「グレートG」の並び
- ぎょしゃ座のカペラ
- ふたご座のポルックス
- こいぬ座のプロキオン
- おおいぬ座のシリウス
- オリオン座のリゲル
- おうし座のアルデバラン
- オリオン座のペテルギウス
初詣は鷲宮神社へ
また、みら、あお、イノが初詣のお参りに行ったのはいくつもの国の重要文化財が登録されている埼玉県久喜市鷲宮にある、名作アニメ「らき すた」で有名になったあの鷲宮神社ですね。Twitterでも直ぐに分かった人も多かったのでは。神社の拝殿前にある灯籠型の記念碑「寛保治水碑」がイノの好奇心を刺激していましたね。
まとめ
あおが前回から抱えていた悩みと、それにいち早く気がついていたイノですが、今回ようやくその問題が明るみにでました。いつもは、明るいみらもこれには「約束したのに！」と叫んでしまうシーンがありましたが、直ぐにみらを制止したイノは、もう十分部長として成長したということですね。
これまでこんなシリアスな場面はなかったので、遂に来てしまった…と緊張しながら見入ってしまったこのエピソード。そして、最後のどんでん返しへと続きますが、次回のコラムをお待ち下さい！
アニメ『恋する小惑星』全話感想＆聖地情報
編集部では、アニメ『恋する小惑星』のエピソード毎の振り返り、感想、そして、聖地情報まで1記事2,000文字以上でご紹介しています。是非、チェックしてみて下さい。
TVアニメ「恋する小惑星」作品情報
放送情報
AT-X 毎週金曜 20:30～
リピート放送：毎週（日）24:30／毎週（月）12:30／毎週（水）28:30
TOKYO MX 毎週金曜 22:30～
※初回放送のみ 1月3日(金) 23:00～
サンテレビ 毎週金曜 24:00～
KBS京都 毎週金曜 24:00～
テレビ愛知 毎週金曜 27:05～
※初回放送のみ1月10日(金) 27:05～28:05 第1話、第2話
BS11 毎週金曜 23:00～
配信情報
dアニメストアにて地上波先行・独占先行配信決定！
1月3日(金)より毎週金曜22:00〜その他サイトも順次配信予定
イントロダクション
幼いころ、キャンプ場で出会った男の子と “小惑星を見つける” という約束をした木ノ幡みら。
高校では天文部へ入部しようとしたが、 今年から「天文部」と「地質研究会」が合併して「地学部」に……!?
地学系女子（ジオジョ）たちと一緒に、いろんなキラキラを探しに行きませんか?
スタッフ
原作：Quro
(まんがタイムきららキャラット / 芳文社) 監督:平牧大輔
シリーズ構成：山田由香
キャラクターデザイン：山崎 淳
プロップデザイン：宮原拓也
総作画監督：山崎 淳、松浦麻衣、杉田まるみ
美術監督：中村典史(スタジオなや)
色彩設計：伊藤裕香
撮影監督：杉浦誠一
編集：坪根健太郎(REAL-T)
音響監督：高寺たけし
音楽：伊賀拓郎
音楽制作：フライングドッグ
アニメーション制作：動画工房
製作：星咲高校地学部
キャスト
木ノ幡みら：高柳知葉
真中あお：山口 愛
猪瀬 舞：指出毬亜
桜井美景：東山奈央
森野真理：上坂すみれ
原作情報
「恋する小惑星」１〜３巻が好評発売中！
著者：Quro
毎月28日発売「まんがタイムきららキャラット」にて好評連載中！
＜公式サイト＞http://koiastv.com
＜公式Twitter＞@koiastv
（https://twitter.com/koiastv）
©Quro・芳文社／星咲高校地学部
