『アニメで知る中国』第32回「中国語・日本人あるある誤解」

『アニメで知る中国』へようこそ!ミミム(北京MYC)です。

みなさん、マンダリン、中国語は知ってますよね。町で中国語話す人がいたら、その人たちはどこからきたか、考えたことありますか?

声が大きいから中国大陸人?大人しいから台湾人?

もしかしたらその分け方、間違っているかもしれません。

アニメで知る中国第32回「中国語・日本人あるある誤解」

シンガポールでは中国語は公用語の一つですし、マレーシア人やタイ人にも中国語を話す人は多いです。

今日はいろんな中国語を聞いて頂いて、中国語が多彩で、実に様々な国や地域で話されている、という事を皆さんに紹介したいと思います。

まず基本知識を学んでいきましょう。

中国大陸の公用語は「普通語」です。

中国大陸の公用語は「普通語」

言語体系的には、七大方言、十大方言など、様々な分け方がありますが、それを話すと非常に長くなりますので、とりあえず、「北方語」「上海語」「広東語」「四川語」と省レベルで言語があり、「上海語」などの中に「蘇州語」「杭州語」など更に細かい方言がある、と認識すればよいと思います。

そしてそれぞれの方言は皆さんが思っている以上に言語や単語、発音が異なります。

簡体字、繁体字という字の違いも、勘違いされる大きな要因だと思います。

簡体字と繁体字で読み方はほぼ変わらない

簡体字と繁体字で読み方はほぼ変わりません。繁体字の方が歴史が長く、台湾、香港等では繁体字を使っており、シンガポールと中国大陸では簡体字を使っています。

使用人口的には簡体字が多いのですが、使用エリアとしては繁体字の方が多いかもしれません。

中国大陸の人で日本アニメ・漫画が好きな人は繁体字が読める人が多いです。これは台湾香港から日本コンテンツが流入した歴史があるのと、繁体字の方がカッコいい、と思う人が結構いるからです。中国大陸の字幕組と呼ばれるファンサブグループの大半は繁体字使いたがりますね。

台湾の言語はよく誤解されています。

台湾では中国語を「国語」台湾語は「閔南語」

台湾では一般的に「国語」と呼ばれる中国の「普通語」と同じ言語が話されています。

ですがそれとは別に「閔南語」も話されています。福建語と潮州語が混じったものだとされています。台湾では「台湾語」はこの閔南語を指します。

そしてシンガポールでは4つある公用語の一つに「官語」というのがあり、これは中国大陸で使う「普通語」と同じものです。

中国大陸の「普通語」も、台湾の「国語」も、シンガポールの「官話」も同じものなんですね。

では、どれぐらい違うのでしょうか。詳しくは動画を是非チェックしてみて下さいね。

まとめ

このように、中国語は国や地域、そしてそれぞれの方言でまったく雰囲気が違います。山を越えれば違う言語、という言葉がありますがまさにその通りといえるでしょう。

例えば、町で中国語らしき言葉を聞いたとしましょう。その人の言葉が、甲高い、語尾を伸ばし、すこし特徴のある感じの言葉をしゃべっていたら、おそらくそれは広東語をしゃべっています。となると、中国大陸の広東省の人、或いは香港人、シンガポール、マレーシア華僑の可能性が高いです。そしてもし、その広東語らしき言葉に英語を挟んで使っていれば、まず中国大陸の人は除外できます。

とはいっても、ここまでしか判断はできませんけど。

この様にそれぞれの中国語の特徴を捉えれば、町ゆく中国語スピーカーがどこからきたか、推測できるかもしれません。

中国語は面白いですよね?

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北京動卡動優文化傳媒有限公司有限会社(北京MYC)とは

2010年に設立されたアニメ・ゲーム専門の広告代理店の北京動卡動優文化傳媒有限公司有限会社(北京MYC)。中国のアニメ市場の消費力データを有し、アニメ・コミック・ゲーム(ACG)の分野で、中国市場を狙う企画から販売促進まで一連のサービスをワンストップで提供。2016年に日本支社(株)MYC Japanも設立。