『エアコミケ2』アフターレポート!「自由な表現の場」の継続に取り組んでいきたいとコメント

2020年12月30日(水)〜12月31日(木)オンラインで開催された『エアコミケ2』はサークル申込数【7,224】、コスプレ参加者数【約7千件】(31日16時時点)企業出展社数【85】エアコミケTweet数【約2万件】(31日16時時点)、そしてYouTube再生数【約4万回(1日目のみ)という結果で閉幕した。以下公式レポートをお届けします。

『エアコミケ2』アフターレポート

コミケットの記念すべき45周年である2020年は、新型コロナウイルスの影響によって5月のコミケット98が中止、そして今冬はコミケット不開催となったことで、45年ぶりの”コミケットのない年”になってしまいました。しかし、大変な状況にあっても、他イベントや同人書店、そしてSNSなどを通じて、参加者のみなさんが表現を続けておられることを、心強く思っています。この年末、通常のコミケットを開くことはできませんでしたが、様々な表現に出会える「場」を何らかの形で提供したいという願い、表現する人の目標になりうる「ハレの日」となることを願い、エアコミケ2を企画しました。

毎回Twitter上で行われている“遊び”に乗っかる形で、5月に「エアコミケ」を開催したのに続き、今回はSNSを超えて「エア申込」されたサークルさんをしたWEBカタログの発行や、「エアコスプレ」への背景素材の提供や写真館サービスなど、表現する人を応援する企画を行いました。また、コミケット公式チャンネルでは、コミケット”45歳”の誕生日である12月21日、そして通常の会期に当たる12月30〜31日に生放送を行い、エアコミケの状況に加えてコミケットの歴史から開催の裏話まで、さまざまなコンテンツを発信しました。

今回のエアコミケは開催規模も大きく、様々なテーマにチャレンジしてきたスペシャル――2005年(24時間開催)・2010年(水戸開催)・2015年(海外イベント誘致)のように、準備会の通常の担当を超えて有志が集まり、様々な技術を持ったスタッフが総力を結集してお送りしました(今回も5年に1度なのはきっと偶然です……)。

次回コミケット99だけでなく、当面の間はかなりの変更や制約がある形での開催が予想されます。エアコミケ2の経験を通じて得た、リアルとデジタルを組み合わせてコミケットを感じてもらう手法を模索しつつ、参加者のみなさんと一緒に「自由な表現の場」の継続に取り組んでいきたいと思います。引き続きご協力をお願いします。

今回のエアコミケ2に合わせ、12月28日に45周年記念イラスト集『COMICMARKET45thAnniversaryBook』を発売しました。同人誌やコスプレにゆかりのある方々を集めた、コミケットの長い歴史と現在を感じられる本になっているかと思います。販売書店など、詳細は公式Webをご覧下さい。

それでは、2021年が同人文化にとってよい1年になることを祈りつつ、レポートの締めとさせていただきます。良いお年をお迎え下さい。

JMAG NEWS編集部まとめ

2020年12月31日(木)の新型コロナウイルスの感染状況は、都内で1337人と、初の1,000人を超えました。『エアコミケ2』の開催はサークル参加者、企業出展社、そして一般参加者にとって自宅でコミケに参加できる画期的な機会となりました。これまでのコミケを振り返る企画として「みんなのコミケ飯」といったオンラインならではの企画で多くの視聴者は平和で楽しい時間を過ごすことができたのではと思います。

そして、2021年がもうあと僅か。いよいよ来年はコミックマーケット準備会が告知した通り、延期していた『コミックマーケット99(コミケ99)』のサークル参加申込書セットの販売を開始、開催予定日は、2021年5月2日(日)~5日(水)です。

また、国際オタクイベント協会(International Otaku Expo Association IOEA)も豊島区との共同プロジェクトとして、2020年6月より延期されていた『OTAKU SUMMIT 2020』を来年2021年6月26日・27日に開催することを発表しています。

この事を踏まえ、全てが阿吽の呼吸で準備が進んでいく中、来年は新型コルナウイルスの感染力に人類が打ち勝つことができると信じたいと思います。

『エアコミケ2』開催概要

開催期間:2020年12月30日(水)〜12月31日(木)
サークル申込数:7,224
コスプレ参加者数:約7,000件(31日16時時点)
企業出展社数:85社
エアコミケTweet数:約20,000万件(31日16時時点)
YouTube再生数:4万回(1日目のみ)