アニメ『へやキャン△』第6話「あのころは、ふたりとも」ふりかえり&感想コラム

2018年1月~3月に放送され大ヒットしたTVアニメ「ゆるキャン△」。2020年1月6日よりシリーズ最新作であるショートアニメ『へやキャン△』が好評放送中です。この記事では、原作コミックは勿論のこと、アニメ『ゆるキャン△』を全て視聴し、身延で開催されるイベントにも参加するほどの筆者が『へやキャン△』第6話「あのころは、ふたりとも」のふりかえり&感想、そして聖地について解説していきます。

本記事はネタバレを含みます。

アニメ『へやキャン△』第6話「あのころは、ふたりとも」ふりかえり

なでしこ、千明、あおいは3人で道を歩いていると、ある雪が積もった日に、妹と2人で家の前にかまくらを作ったエピソードをあおいが話し始める。しかし、作ったかまくらは、翌日誰かに「バリ島の遺跡」のように改造されたと説明すると、それやったの私、と告白する千明。すると、なでしこから「2人は幼馴染?」と質問すると、千明と初めて知り合ったのは中学の時と答えるあおい。

スタンプラリーのスポット地点、身延山久遠寺に到着しスタンプを押すとその荘厳な佇まいに驚くなでしこ。次に向かったのは、山梨県南部町「南部の火祭り」が開催される富士川付近。そこでもう一つスタンプを押すなでしこ。すると中学2年の夏、お祭りの最中にあるアクシデントが起こり、初めて言葉を交わしたことを思い出す千明とあおい。

次の目的地へと進む3人は、自動販売機を発見し、温かい飲み物を買おうとすると、小学生の頃に、同じ自動販売機で当たりが出たことを思い出す千明。実は、そこを偶然通りかかったランドセルを背負った女の子があおいだったことを思い出す。ふと我に返ると、また奇跡を祈って購入ボタンを押すが、そうそう当たりはでないと微笑みながら3人はその場に座り込んだ。

アニメ『へやキャン△』第6話「あのころは、ふたりとも」感想&聖地解説

アニメ『へやキャン△』第6話 感想

このエピソードでは、なでしこが物語の聞き手となって千明とあおいのエピソードを引き出していくスタイルとなっています。物語は常に千明とあおいの視点で描かれ、歩きながら少しずつ紐解かれていきます。

千明とあおいの最初の接点は「バリ島の遺跡」のように改造されてしまった犬山家のかまくらでした。この瞬間まで、あおいは近所の悪ガキの仕業と決めつけていましたが、実は千明がやったと告白し、あおいは初めて知るのでした。

次に場面はスタンプがある身延山久遠寺、ここでも千明とあおいは中学の頃に学校の授業で写生に来ていたことを思い出しますが。一度も顔を合わせていません。

そのまま「南部の火祭り」が開催される富士川付近でスタンプを押すとようやく2人が打ち解けるようになったきっかけを思い出します。そして、ここで千明が最初に発したあおいの名前が「青山イヌ子」だったんですね。

最後に、自動販売機。ここで最後の思い出が描かれます。千明は自動販売機を見た瞬間に突然思い出したのが、小学生の頃の思い出だったんですね。あれもイヌ子だったんか、と声が聞こえてきそうです。

アニメ『へやキャン△』第6話 聖地解説

僕は見た瞬間吹き出してしまったあの遺跡は、紛れもなくバリ島にある“ゴア・ガジャ遺跡”です。あの顔がモデルとなっています。それにしてもかなりの完成度です。

ゴア・ガジャ遺跡

引用 https://en.wikipedia.org/wiki/Goa_Gajah

日蓮宗 総本山 身延山 久遠寺

700年の歴史を誇る日蓮宗の総本山として知られる身延山久遠寺。身延山の知名度の向上や、参拝客の増加、地域の活性化を目的としたアニメ『ゆるキャン△』とのコラボDVDが発売されました。

南部の火祭り

8月15日に行われる夏の一大風物詩で、「南部の火祭り」「投げ松明(なげたいまつ)」、「大松明(おおたいまつ)」の炎が仏様の道明かりとなり「灯篭流し(とうろうながし)」が厳かに行われ、クライマックスには一斉に点火される「百八たい(ひゃくはったい)」が富士川の両岸で燃え上がる迫力のイベントです。

最後に、3人がホットドリンクを購入した自動販売機は、ゆるキャンの聖地巡礼をした人にはおなじみのフローレン社のラッキードリンクショップでした。

★ 日蓮宗 総本山 身延山 久遠寺 https://www.kuonji.jp/
★ 南部の火祭りhttps://www.town.nanbu.yamanashi.jp/kankou/omatsuri/himatsuri/
★ ゆるキャン△ × ラッキードリンクキャンペーン http://floren-d.jp/publics/index/124/

いかがでしたか?いつも仲良しの3人ですが、千明は意外と人見知りなのかもしれませんね。第6話「あのころは、ふたりとも」は千明とあおいの絆を再確認するほっこりする回でした。それでは、次回もお楽しみに!

アニメ『へやキャン△』全話感想&聖地情報

編集部では、アニメ『へやキャン△』のエピソード毎の振り返り、感想、そして、聖地情報まで1記事1,000〜2,000文字でご紹介しています。是非、チェックしてみて下さい。

ショートアニメ『へやキャン△』概要

放送情報

・AT-X:2020年1月6日(月)より毎週月曜20:55~
【リピート放送:毎週 (水)12:55/毎週(金)28:55/毎週(日)23:55】
・TOKYO MX:2020年1月6日(月)より毎週月曜21:54~ 
・BS11:2020年1月6日(月)より毎週月曜21:54~ 
・山梨放送:2020年1月12日(日)より毎週日曜11:25~

イントロダクション

「わたしたいじかんが、あります。」

TVアニメーション『ゆるキャン△』シリーズ、2年ぶりの新作。
もうひとつのアウトドア系ガールズストーリーがはじまります。

2018年の冬に放送されたTVアニメ―ション『ゆるキャン△』が、この冬、ショートアニメーション『へやキャン△』となって帰ってきます。

マンガアプリ『COMIC FUZ』(芳文社)にて連載中のあfろによる短編スピンオフ『へやキャン△』を原作・原案とする本作のメインスタッフには、『ゆるキャン△』に携わったチームが集結しました。
監督は神保昌登。『ゆるキャン△』ではOPコンテ・演出を手掛け、『異世界食堂』『川柳少女』などの監督・脚本も務める気鋭の演出家です。
さらに『ゆるキャン△』のサブライターとして参加していた伊藤睦美を、自身初のシリーズ構成として抜擢。
キャラクターデザインの佐々木睦美、アニメーション制作のC-Stationも続投し、新たにスーパーバイザーとして京極義昭を迎えました。
声の出演は、もちろん花守ゆみり・原紗友里・豊崎愛生・東山奈央・高橋李依などおなじみの声優陣が担います。
そして、劇中の音楽を担当するのは『ゆるキャン△』と同じく立山秋航。
今回はなんと全編フィルムスコアリングに挑みます。

ひとつひとつはちょっぴり短いお話ですが、
つなぎあえばきっとあたらしい物語に出会えるはず。

2020年のはじまりに、
わたしたいじかんが、あります。

ストーリー

野クル、旅に出る!

野外活動サークル、略して野クル。部員はたったの3人。
山梨県の片隅に校舎を構える本栖高校、さらにその隅にある部室棟の、「うなぎのねどこ」みたいな一角を部室として使用するゆるーいアウトドアサークル。
今日も今日とて各務原なでしこが狭い部室で暇を潰していたところ、大垣千明と犬山あおいが突然「今から旅に出るぞ!」と告げる。
おろおろするなでしこを連れ回し、野クルメンバーたちが山梨中を東奔西走。
各地の名物を味わい尽くして繰り広げる女子高生の珍道中、旅のゴールはどこだ!?

スタッフ

原作:あfろ(芳文社「COMIC FUZ」掲載)
監督:神保昌登
シリーズ構成・脚本:伊藤睦美
キャラクターデザイン・総作画監督:佐々木睦美
スーパーバイザー:京極義昭
制作プロデュース:DeNAコンテンツ企画部
アニメーション制作:C-Station

キャスト

各務原 なでしこ:花守ゆみり
志摩リン:東山奈央
大垣千明:原紗友里
犬山あおい:豊崎愛生
斉藤恵那:高橋李依
女子中学生:引坂理絵・橘美來

公式HP http://yurucamp.jp/
公式Twitter @yurucamp_anime

©あfろ・芳文社/野外活動サークル