コミケ初心者に贈る『コミケ93』冬コミ準備まとめ【永久保存版】

コミックマーケット(略称コミケ、コミケット)とは、コミックマーケット準備会が主催する年に2回(8月中旬のお盆の時期と12月下旬の年末から大晦日にかけて)開催される世界でも最大規模の同人誌即売会です。

コミックマーケットは、1975年に始まり既に40年を越える歴史をもつ日本最大の同人誌即売会です。通常は年2回、夏と冬に東京国際展示場(東京ビックサイト)全ホールを使って開催しており、2017年冬で93回の開催となります。3日間開催の場合、のべ入場者数約55万人、参加サークル数約3万5千、のべコスプレイヤー数約2万人以上という規模で開催されています。

2015年3月28日〜29日幕張メッセにて「コミケットスペシャル6 OTAKU SUMMIT 2015」が開催され、その特別企画として、国内外のイベント同士の交流を目的とした「OTAKU EXPO」を開催、その場で国際的なネットワーク構築を目指す新たな団体IOEA(International Otaku Expo Association)の設立総会が実施されました。IOEAとは、国内外のイベントがオタクカルチャーの普及と発展を目指す国際レベルの相互扶助機能を有する組織です。

IOEAが世界中のイベントとのネットワーキングを構築している中、日本国内では2020年問題が浮上してきました。これは2020年に開催予定の「東京2020オリンピック・パラリンピック」にて東京ビッグサイトの全館がメディアセンター等として利用される為、2020年5月〜9月の5か月間あらゆる展示会、イベント主催者が利用できなくなるという問題となります。また、2019年からは東京ビッグサイトの一部ホールの利用制限が予定されております。

この記事では、歴史あるコミックマーケット(コミケ)の準備について初心者向けに解説していきたいと思います。

『コミケ93』冬コミ準備まとめ【永久保存版】

コミケの歴史

コミケの会場の歴史は1975年に遡ります。記念すべき第1回目は、東京・虎の門の日本消防会館会議室で開催されました。翌年の1976年から板橋産業連合会館、大田区産業会館、四谷公会堂など都内の施設を移動し、80年代に入るとサークル数が急増。そして1989年冬、千葉県の幕張メッセで開催されたコミケ37では、サークル数11,000、参加者120,000人という規模まで拡大し、その後1996年春の「さよなら晴海!! コミケットスペシャル」を最後に、夏から同年完成した東京ビッグサイトでの開催がスタートしました。また、全館貸し切りや3日間開催という現在の開催スタイルもこの地で定着したのです。
※ コミックマーケット年表 URL

コミケのトレンドの変化

初期のコミケの主な参加者は、少女マンガファンの女子中学生や高校生でしたが、1977年頃より「宇宙戦艦ヤマト」の影響でアニメファンの参加者が増加しました。男性参加者が増加し始めたのは、「美少女戦士セーラームーン」や「新世紀エヴァンゲリオン」のような男女両方から人気となったアニメの登場からです。2000年代後半になると、ライトノベルを原作とした「涼宮ハルヒの憂鬱」や「とある魔術の禁書目録」など、深夜アニメの作品が一気に認知され、その後も続けて「魔法少女まどか☆マギカ」や「ラブライブ!」といった社会現象にまで発展した作品も登場し、会場は一層賑わうようになりました。

また新しい参加者の層として、多くのファンを生んだブラウザゲーム「艦隊これくしょん -艦これ-」や「刀剣乱舞」、スマホゲーム「グランブルーファンタジー」や「Fate/Grand Order」といったゲームタイトルの同人誌も多く見られるようになりました。この流れから今後、マンガ、アニメと同様に「ゲーム」を扱うサークルが一大勢力になるだろうと推測します。
※ コミックマーケット年表 URL

初心者向け!コミケおおまかな準備まとめ

さて、以上を踏まえ、これから一般参加者としてコミケに参加したい人向けに、来たる2017年12月29日(金)~31日(日)を前に準備しておきたいポイントを押さえてみたので是非参考にしてみてください。

(1)本当に危ない!徹夜はNG

皆さん「コミケは徹夜・深夜来場禁止」というルール…ご存知でしたか?
実は近年、コミケの参加者数が増加するのに伴って増えているのが「徹夜組」の方々。
「コミケは戦争なんだ!!欲しいものを確実に手に入れたい!」その気持ちは分かりますが、毎回必ず「徹夜して次の日体調を崩す人」がいるようで、更には容態が悪ければ「参加できずに帰宅する」なんてことに……。
「自分の身体を守ってこそ」のコミックマーケットです!
「早く行きたい!」そんな方はせめて「最寄り駅を運行している公共交通機関の始発便」以降に来場するようにしましょう。

「まずは雰囲気から味わってみたい」そんな方はお昼過ぎの、少し人混みが薄れた頃に到着するのがオススメです。

(2)そんな軽装で大丈夫?コミケの必需品

そんな“コミックマーケット”。「一体何を持っていけばよいの?」と思うことでしょう。ここでは、コミケの必需品についてまとめたいと思います。

① コミケカタログ(冊子版、ROM版)

お近くのアニメショップやインターネット通販で購入できます。出展サークル情報や“初めて参加する方への注意事項”をはじめ、コミケの参加前に知っておいていただきたい情報が掲載されています。便利な会場マップもついてるので必ず購入しましょう。

② コミケカタログを自分用にまとめたもの

自分が目星をつけているサークルの位置、購入したいグッズリストなどをまとめた「宝の地図」を参加前に予め作っておきましょう。①のコミケカタログはあくまで予備の予備。会場内で分厚いカタログなんて出しているヒマはありません!

③ コインケース

頒布物の多くは数百円から千円程度。出展されているサークルさんや企業さんは、もちろんある程度お釣りを用意してくださっていますが、コミケでは「なるべく事前にご自身で両替して崩しておく」のがマナーです。

④ 携帯電話

一日に何十万人が集う会場。混雑により電波が繋がりにくいことも多々おきますが、誰かと待合せたり連絡を取るために持っていきましょう。ただ、マップの確認などで歩きスマホをするのは危険ですのでやめましょう。コミケの会場では、アナログが一番と思いますよ!

⑤ 紙袋

購入した本やグッズなどを入れるために用意しておきましょう。紙袋が破れて中の戦利品が見られてしまうのが怖い人は二重に!内容によっては、帰り道で他の方から変な眼差しで見られることもあるでしょうから、中身の見えない不透明な「紙袋」がオススメなのです。

⑥ Suicaなどの交通系ICカード

コミケ開催当日、会場付近の駅の券売機や改札は大変混雑します。ICカードは必須ですよ。事前にチャージも忘れずに!

⑦ 水と食料

開催当日、会場付近のコンビニは大抵混雑していますので、前日まで…もしくは当日の朝にご自身の最寄りの駅などで事前に買っておくのがおすすめ。温かい飲み物はカイロ代わりにもなりますので、買っておきましょう。オススメは「ウィダーinゼリー」「おにぎり」「スポーツドリンク」です。

⑧ 常備薬

これはとても大切。会場では何が起こるか分かりませんので、常備薬をお持ちの方は持って行くのを忘れないようにしましょう。

⑨ ビニール袋

ゴミを入れる用に。ポイ捨ては厳禁です!ゴミは定められた場所で捨てましょう。

⑩ 防寒具

夏・冬問わず会場内は暑くなることがありますので、脱いだりして調節し易い服装にしましょう。ただ、会場は臨海地区にありますので、外で列に並んでいる時など風邪をひかないように防寒具は身につけてきましょう。

⑪ 雨具

コミケ当日、雨が降っても人が密集しているために「傘をさすのは危険」です。合羽やレインコートなどの雨具の準備をしておきましょう。

⑫ クリアファイル

配布されたフライヤー(チラシ)や、購入したものが曲がったり、汚れてしまうのを防止するために。

(3)「コミケのイロハ」4ステップ!

コミケの準備とひとくちに言っても「交通機関の確認からサークルの目星をつける…」まで多岐にわたり、なかなか理解しづらいですよね。そんなアナタのために、「まずはこうしとけ!!」といった感じで『コミケのイロハ』準備編をお教えしちゃいます!慣れてきたら、自分好みにカスタマイズしてみてくださいね♪

1.コミケカタログを購入(1ヶ月前)

開催前のおよそ1ヶ月前に全国の書店・アニメショップで販売が開始される「コミケカタログ」を購入し、“まずはルール・マナーについて”必ず目を通しておきましょう。

2.サークル情報を確認!(2週間前)

「まだコミケに慣れていない方」や、「ある程度計画的にサークルを回りたい!」そんな方は、コミケカタログに掲載されているサークル情報・サークルのSNSやtwitterなどを確認し、サークル位置や絶対購入したい頒布物をチェック。コミケカタログに付属してくる「マップ」に書き込んでいきましょう。

3.交通情報を確認(1週間前)

当日、交通機関によっては「駅構内への入場規制」が敷かれる可能性や、運休・増便を行う可能性があります。コミケの会場へどうやって行き、どうやって帰るのか、きちんとチェックした上で、可能であればメモしておきましょう。

4.しっかりと「寝る」(1日前)

コミケ開催前、いちばん大切なことは「しっかり寝て体調を整えること」です。楽しみにしていたはずのコミケで、予期せぬハプニング・体調不良に陥らないよう前日はしっかりと休んで体調を万全にし、コミケを楽しみましょう!では。

※ 本記事はIOEA(International Otaku Expo Association)の監修の基、公開しています。