『ジブリパーク』2022年度めどに開業を発表―コンセプトデザインも公開

4月25日、愛知県は、スタジオジブリ作品を活用したテーマパーク『ジブリパーク』を、2022年度中を目処に開業すると発表しました。

開業予定地は、2005年に開催された、「2005年日本国際博覧会(愛称:愛・地球博)」(長久手市)の会場として開発された、『愛・地球博記念公園』。
2022年度中の開業予定、と合わせ「基本デザイン」として、具体的な開発内容や、コンセプトデザインが公開。

今後の詳細は、愛知県より発表予定です。

『ジブリパーク』2022年度中めどで愛・地球博記念公園(愛知)に開業を発表

スタジオジブリと2022年度開業めどで合意

愛知県は、アニメ制作スタジオ「スタジオジブリ」と2022年度中の開業をめどに合意。
『基本的な考え方』として、現在の愛・地球博公園の機能や自然環境を損なわない形で開発を行うと発表しています。

現在、愛・地球博公園には『サツキとメイの家』が公園施設の一つとして運営されていることもあり、既存の施設を活かした開発が行われる見通しとなります。

基本デザインが公開

本開発における基本デザインが公開になりました。
広大な「愛・地球博公園」の既存の施設をどのように活かすのか、また、“自然豊かでのどかな町並み”が特徴の長久手市に合った開発となるのか、地元住民からも注目されています。

愛知県発表「基本デザインの概要」より

各施設のコンセプトデザインが公開に

発表となった「基本デザインの概要」では、前述の基本デザイン各エリアのコンセプトデザインが公開になりました。

①青春の丘エリア

・ 「エレベーター棟」は、映画『ハウルの動く城』などのジブリ作品に見られる19世紀末の空想科学的要素を取り入れ、メインゲートとしての象徴性を持たせる。
・ エレベーター棟周辺では、斜面の高低差を活かして、映画『耳をすませば』の「地球屋」を再現する。
・ エリア名は、映画『耳をすませば』の内容と愛知青少年公園時代に管理棟があったことにちなみ「青春の丘エリア」とする。


②ジブリの大倉庫エリア

・ 平成30年9月末に営業を終了する温水プールの空間を活用して、通年天候に左右されずに楽しめる施設として リニューアルする。

・ 展示室や映像展示室、子どもの遊び場、倉庫などを整備する。
・ スタジオジブリの多くの展示物を収蔵する倉庫も兼ね備えており、たくさんの楽しさが詰まった大空間であることか ら、エリア名は「ジブリの大倉庫エリア」とする。


③もののけの里エリア

・ 「あいちサトラボ」の田畑など日本的な景観と調和を図るため、映画『もののけ姫』の「タタラ場」をモチーフにした 建物などを整備する。
・ 広場には、映画『もののけ姫』の「タタリ神」や「乙事主」をモチーフにしたオブジェを計画する。
・ エリア名は、映画『もののけ姫』にちなみ「もののけの里エリア」とする。


④魔女の谷エリア

・ 大芝生広場近くにある未利用地に映画『ハウルの動く城』の「ハウルの城」や映画『魔女の宅急便』の「オキノ邸」 (主人公キキの実家)、遊戯施設などを整備する。
・ エリア名は、魔法を題材とした2作品にちなみ「魔女の谷エリア」とする。


⑤どんどこ森エリア

・ 「サツキとメイの家」周辺をより充実させるため、受付所等を「サツキとメイの家」と合わせたデザインとし、裏山の森に散策路を再整備する。
・ エリア名は、映画『となりのトトロ』と「サツキとメイの家」にちなみ「どんどこ森エリア」とする。
※映画『となりのトトロ』の中で、サツキとメイの蒔いた種が、早く芽を出すようにと、夜、トトロと一緒に踊る。 スタジオジブリによればこの踊りを「どんどこ踊り」と言う。

画像・文章:愛知県ジブリパーク構想推進室

©Studio Ghibli