『アニメで知る中国』番外編!第19.7回失望のChina Joy 2019!?

『アニメで知る中国』へようこそ!ミミム(北京MYC)です。

中国製日系アニメキャラゲームの歴史【前編】から少し時間がたってしまいましたが、今日はChina Joy 2019について紹介しつつ、少し気になった件があったので、ご紹介してみたいとおもいます。

第19.7回『アニメで知る中国』第19.7回失望のChina Joy 2019!?

本日のアニメで知る中国は第19.7回「失望のChina Joy2019?」です!20回は中国製日系アニメキャラゲームの歴史【後編】に残したいので、ご了承ください。さて、今年のチャイナジョイは8月2日~5日の4日間、いつもの上海新国際博覧館で開催されました。

ミミムの会社もこちら、ビジネスエリアなんですがブース出しましたよ。今年は、とりあえず日本人がかなり多かったイメージですね。2016年に初めて出展した時はDMMさんのブースがぽつんとあるだけで、日系企業は本当に少なかったです。

そして、今年に入って、元々W1~W5まであったビジネスエリアが、W5~3までと3館だけになってしまいました。去年1年のゲーム版号問題の影響か、多くのゲーム制作会社が亡くなってしまったようですね。今年は、ゲーム素材制作の会社やパブリッシャーさん、そしてオンラインペイメントや広告宣伝会社がメインになっていました。今年の公式発表では36.47万人ということです。

公式発表では36.47万人

ただ、2018年では、50万人を超えるか?という話もありました。

2018年では、50万人を超えるか?という話も

さて、今回の2019年China Joy、こんな事件がありました。「原神」というゲームですが、日本でも有名な「崩壊シリーズ」を制作しているMihoyoさんの作品です。グラフィックもゲーム性も非常に高いオープンワールドゲームで、これからPS4でリリースされるわけですけど、ある男がPS4を破壊したということです。

それでは、中国のネットの状況を見てみましょう。

ミミムの憶測ですが、これは中国のゲーム会社の勃興とも関係が深いと思います。現在中国のゲーム市場を支配しているのはテンセントゲームとネットイースの2社といえるでしょう。テンセントはゲーム市場の47%をネットイースは20%を占めています。

ネットイースはゲームが面白いから、テンセントは宣伝ルートが強いから、と言われています。そんな中、アニメ系ゲームで異彩を放ち、早い段階で日本市場にも乗り込んでいたmihoyoは、中国プレイヤーからは中国ゲーム産業を変える革命者だと認識されていました。

そういう考えをMihoyo自身も持っていることはオフィシャルサイトにも表れています。そんなmihoyoは2012年の崩壊学園、2016年の崩壊3rdと時を経て、今や中国でも日本でも有数のゲーム会社となりました。しかし2019年発表されたゲーム「原神」を見たとき、今までのmihoyoファンはこう思ったのです。

「今まではパクリでも成長という大義があった。でもここまで成長したmihoyoがまさかパクリをするとは…」

「原神」がパクリ作品なのかどうかはわかりません。しかし、そういうイメージがもたれてしまったようです。そして、その失望があのPS4破壊につながったのではないでしょうか。

実際私の周りにはそのように思っている中国人は少なくありません。Mihoyoは他の中国ゲーム会社の様に「お金儲けしか考えてない企業になってしまった」それがPS4破壊の原因だったのではないでしょうか。

「原神」ですが、ミミムは買います。

何を言おうと、このゲームは確実に「中国産PS4ゲーム」の黎明にあたる一本になるからです。PS4を壊したお兄さんや、中国でmihoyoを批判する人たちも、必ず買うでしょう。中国のゲーム狂騒曲はまだまだ始まったばかりと感じさせてくれるChina Joyでした。

編集後記

アニメで知る中国では皆さんの知りたい事を募集しています。高評価&コメントお願いしますね。もちろん、チャンネル登録も忘れないでください!では、本日の動画ここまでです。アニメで知る中国 第19.7回「失望のChina Joy2019?」お相手はミミムでした。

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北京動卡動優文化傳媒有限公司有限会社(北京MYC)とは

2010年に設立されたアニメ・ゲーム専門の広告代理店の北京動卡動優文化傳媒有限公司有限会社(北京MYC)。中国のアニメ市場の消費力データを有し、アニメ・コミック・ゲーム(ACG)の分野で、中国市場を狙う企画から販売促進まで一連のサービスをワンストップで提供。2016年に日本支社(株)MYC Japanも設立。