「コミケ96」3日目は20万人動員!待機列トラブルに怒りの声も

2019年8月9日(金)~12日(月)にかけて東京国際展示場にて開催されている「コミックマーケット」の【3日目】が閉会しました。「ラブライブ!」や「アイドルマスターシリーズ」といった、男性に人気のコンテンツを題材にしたジャンルが集まっていたことや、人気サークルの数も多かったことから、【3日目】の来場者は、【1,2日目】を超える、20万人と発表されました。

有明地区への入場待機列が青海展示棟前まで

会場は、開場2時間前、朝8時の段階で、有明地区(西展示棟,南展示棟)へ入場する待機列が、有明地区から約1.5キロ離れた青海展示棟近くの“夢の大橋”まで伸びるほどの大混雑。(最後尾はわからず。)8時ごろには、「夢の大橋」内で列が折り返され、3列にわたって列形成が行われる場面も見られました。

写真は9:30に撮影
夢の大橋で入場待機列が折り返されています

現地スタッフに話を聞くと、「正直経験したことのないほどの混雑具合で(有明地区への最後尾は)わかりません」と回答、スタッフも混乱状態に。

最高気温が36℃の猛暑日
熱中症も続出し救急車が多数出動しました

入場規制のタイミングに批判集まる|6名救急搬送

また、11時には、東京ビッグサイト 東駐車場付近 にも、有明地区への入場待機列が置かれていましたが、コミックマーケット準備会は入場規制を解除。入場待機列には沢山の方が並んでいましたが、ゆりかもめ「東京ビッグサイト駅」から列に並ぶことなくフリー入場している人も多く見られ、その間にも待機列で炎天下のなか長時間並んでいた参加者からは批判が集まっています。
合わせて、コミックマーケット準備会は、【3日目】に、計6名が熱中症などで救急搬送されていたことを公表しました。

南展示棟は“快適”の声

一方の会場では、新設された南展示棟にも多数の参加者の姿が。参加者からは「空調が効いてるので東(展示棟)よりも快適」といった声も聞かれました。

コミケ準備会、異例の「謝罪」

コミックマーケット準備会は、『コミックマーケット96』3日目の一般参加者入場時におけるトラブルについて、「ご迷惑をおかけした参加者のみなさんに、深くお詫びを申し上げます。」と公式サイトにて謝罪のコメントを掲載。一連のトラブルの経緯について説明しました。詳細は下記記事にて。

取材担当プチレポート

「(最後尾は)わかりません」と言われた時は、正直かなり戸惑いました……。もちろん、想像と処理能力を遥かに超える混雑具合のなかで混乱してしまうのは当然で、そんな壮絶な環境でご対応くださっているスタッフさんには感謝の気持ちでいっぱいではありますが、やはり、“スタッフさんが最後尾を分からなければ誰も分かりません”。その後も他のスタッフさんへ取材を続けましたが、「(最後尾は)多分この『夢の大橋』のココだと思うんですけどね~」「あー、東駐車場のところにある“らしい”ですよ」など、スタッフさんも待機列の状況が把握できていませんでした。一方の「南展示棟」ですが、なんと涼しいこと!夏コミは“雲ができるほど暑い”と言われていますが、屋内に関しては、雲とは無縁の快適な環境となっていました。

今回、「青海展示棟」「南展示棟」がとても快適で、正直、「東展示棟が使用できるようになってもこのままで良いのでは……?」と思ってしまうほど。それならば尚更、イベント運営の精鋭が集まったコミックマーケット準備会には、待機列を含め、今後の開催への対応を期待したいところです。参加された方、スタッフさん、本当にお疲れ様でした。

「コミックマーケット96」3日目(8月11日) 当日レポート

参加者数:20万人
サークル数:約8,300
出展企業数:128社
コスプレ登録者数:男性1,656人、女性2,599人